つなぎ融資の注意点
以前の記事「つなぎ融資ってなんですか」でつなぎ融資の使い所を書きました。
今回はつなぎ融資の注意点 についてです。
では細かく確認していきましょう。
注意点は次の7つです
1 金利が高い
住宅ローンの金利は2020年9月現在で、変動が0.5%くらい 固定は1.3%くらいかと思います。それと比べてつなぎ融資の金利は3%~4%です。その分利息がかかります。期間は建物が完成するまでなので数ヶ月単位です。短い期間ではありますが借りる金額が大きいので金融期間に確認して計画を立てましょう。
※借り入れ期間は日割りになります
①土地購入 500万円 借り入れ期間 120日
500万×4%×120÷365=65,753円
②着工金 1,000万円 借り入れ期間 90日
1,000万×4%×90÷365=98,630円
③上棟金 500万円 借り入れ期間 60日
500万×4%×60÷365=32,877円
計①+②+③=197,260円
2 諸費用がかかる
つなぎ融資には事務手数料ほか、住宅融資保険手数料(※)、印紙代、団体信用生命保険 がかかる場合があります。
フラット35のつなぎ融資の場合は、
事務手数料は10万円 住宅融資保険手数料料は融資額×0.66%×融資月数÷12ヵ月 が必要になります。
2,500万円 ☓ 0.66% ☓ 6ヶ月 ÷ 12ヶ月
= 82,500円 】となります。
※住宅融資保険手数料とは
住宅融資保険は、住宅融資保険法(昭和30年法律第63号)に基づく保険であり、民間金融機関の住宅ローンが不測の事態により事故となった場合に金融機関に保険金をお支払いする制度です。(住宅融資支援機構HPから抜粋)
3 限度額と回数が決まっている
つなぎ融資は全額を一度に借りれるわけではありません。土地は100%、建物は着工時に○○%○○万円まで、上棟時に○○%○○万円まで、と金融機関によって決まっているのでこちらも確認する必要があります。
4 つなぎ融資の返済方法
つなぎ融資の返済は、建物が完成して住宅ローンの融資が実行されるタイミングで、諸費用と合わせて一括返済されます。
5 つなぎ融資には住宅ローン減税は適用されない
6 つなぎ融資は住宅ローンの承認がおりていることが前提
つなぎ融資単体で申し込みをすることは出来ません。住宅ローンを借りる金融機関でセットで借ります。
7 完成が遅れるとつなぎ融資の利息が増える
いかがでしょうか?注文住宅の場合は色々とハードルがあり、利息や手数料も多めに見積もる必要があります。多額の頭金を用意しないと建てられないイメージがある注文住宅ですが、つなぎ融資を活用すれば、決して手の届かないものではないのです。
大事なのは確実な返済計画と生活設計。理想のマイホームを手にする為にも、購入を検討されている方は必ずシミュレーションを行うことをお勧めいたします。
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