住宅相談

火災保険の選び方 大事な5つのポイント【後編】

火災保険の選び方 大事な5つのポイント【後編】

新築住宅に限らず、住宅を購入した際には火災保険に加入することは必須になります。

なぜなら、万が一火災や災害が起き、大事な住居に損害を受けてしまった場合、経済的損失は相当大きなものとなりますが、これを預貯金などの蓄えだけで補うことは難しい為です。そこで保険を活用しリスクに備える必要が出てきます。

前編はこちらから

ポイント③保険金額を決める

※保険金額とは保険会社から支払われるお金のことです。修理費用や予め設定されている金額を受け取ることができます。

火災保険の保険金額は、対象の建物や家財がどれくらいの価値があるのかを評価して決めます。

価格の決め方には2種類あります。
新価=損失があった際に同じものを購入するのに必要な金額
時価=その時の建物そのものの価値 新価の額から経年劣化して消耗した分を引いた金額

自動車保険を始め、損害保険は時価での支払いなのですが、火災保険は例外で新価が認められています。ですので古い建物だから保険金額が低い、というわけではありません。

ただし、注意が必要なのは新価を超える金額を設定しようとする場合。新価以上の保険金額は支払われません。

ポイント④保険期間と保険料払込方法を決める

保険期間は1年~10年で設定が可能です。長い設定程保険料の割引を受けられます。ここ最近の災害の増加に伴い、10年一括は廃止の方向に進んでいます。その場合、最長は5年契約となります。

保険料の払い方は一括、年払い、月払いです。月払いより年払い、年払いより一括払いにした方が割安になります。

ポイント⑤地震保険

最後は地震保険をセットで加入するか考えます。

地震保険は地震・噴火・津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失による損害を補償する保険です。

地震が原因で火災が起きた場合、地震保険がついてないと通常の火災保険では補償されないということです。

地震保険は単独契約が出来ないので、火災保険にセットで加入することになります。

地震保険の保険金額はルールがあり、火災保険の30~50%の範囲内と決まっています。

保険料は都道府県ごと差がありますが、保険会社間の差はありません。国と保険会社が共同で補償している保険だからです。地震保険は高いという声を聞くが、地震保険だけの保険料を見ると高くないです。

住宅ローンの相談の際に、火災保険の見積もりも含んだ資金計画が出されますが、多くの場合は「最低限の補償しかない保険料」で設計されているように思います。大事なことはポイントを確認してください。

ご自身で判断できない時は専門家に相談してみると良いでしょう。概ね3,000万円の住宅に対し20万円くらいの見積もりの場合、基本補償のみ地震保険なしの最低限の補償の場合が多いです。